血尿とは、おしっこが赤いなど目で見て判断できる場合と、健康診断や病院での検査で診断されることがあります。
尿を作る腎臓や尿の通り道が病気になっていることを示すサインです。
がんなどの重要な病気の危険信号の場合がありますので注意が必要です。⇒ 詳しくはNews Letterをご覧ください。
目で見て尿に血の色が確認できる場合、肉眼的血尿と呼びます。
排尿時に痛みを伴う、背中や腰、脇腹に痛みがあるなど、なんらかの自覚症状があるものを「症候性肉眼的血尿」と呼び、逆に全く症状がないものを「無症候性肉眼的血尿」と言います。
それは目視では分からないもので、人間ドックや健康診断などの尿検査で発見できるものを言います。
すべてが病的なものではなく、尿路に異常が見当たらない場合もありますが、癌などの病気を発見することもできますので、定期的な検査をおすすめします。
原因は、過労などによる抵抗力の低下、偏った食事、アルコールの飲みすぎなどもありますが、なんらかの病気が原因の場合もあります。
激しい運動の後に尿に血が混じっている等があった場合は、横紋筋融解症の可能性がありますので、すぐに受診しましょう。
血尿の原因によって治療方法が変わります。まずは何が原因なのかを突き止めましょう。
外科的手術、放射線治療、抗がん剤投与、抗生剤の注射や点滴、内服薬、定期的な通院をして薬物投与をしながら、安静や食事療法など。
膀胱炎とは、膀胱に細菌が侵入して引き起こされる病気です。
膀胱炎が悪化すると腎盂腎炎になることがあります。
女性は尿道が短いため、膀胱の中に細菌が入りやすく、膀胱炎になりやすいです。
早めの診察をおすすめいたします。⇒ 詳しくはNews Letterをご覧ください。
膀胱炎の場合、次のような症状が現れます。
初期の膀胱炎の症状
・今までより明らかにトイレが近くなった
・排尿する際に下腹部が痛む
・残尿感を感じる
症状が進んだ場合
・排尿時にひどい痛みを感じる
・尿が濁っている
・血尿
大腸菌などの細菌が膀胱の中に入り、繫殖することで起きます。
性行為や月経の前後など細菌が入りやすいため、膀胱炎に感染することがあります。
しかし、免疫力があれば細菌が繫殖するのが抑制されます。免疫低下する要因として、ストレス、睡眠不足、疲れなどがあります。
一般的に尿検査をまず行います。
膀胱炎の治療方法は、要因や程度で違います。
主な治療方法は抗生物質の投与になります。
大腸菌が原因菌であるため、抗生物質のセフェム系やニューキノロン系が処方されます。
薬剤耐性菌がいるため、薬剤感受性を細菌検査で調査し、抗菌剤を選ばなければ慢性になります。
そのため、細菌培養検査を実施する必要があります。